【コラム11】移住相談

先週も何件か移住相談を行いました。移住相談の相談者年齢は御年配の方より20代〜40代の若者が多いと感じます。移住をする際に重要なことは「住まい」と「仕事」です。

浜松市は平成17年に合併したことにより、旧浜松市から天竜区へ移住希望する「市内移住希望者」の割合が他市と比べて多くなりました。そのため「仕事は現在の仕事を浜松市内で行いつつ、住まいだけ変更したい」との相談を受けました。住まいについては「購入」と「賃貸」の2つに分かれます。

家の問題について

空き家所有者は長年地域と共に暮らした家に思いを持っています。街中と少し異なり、昔から地域の方と深い付き合いがある中山間地域では家に対する思いも異なります。

築100年以上の古民家になると、先祖代々住んだ家となり、不動産会社を通して見ず知らずの人に家を渡したくないと思う方は少なくありません。

本当に信頼でき、地域と共に生活してくれる方を探しておりますが、中々マッチングさせることは難しく、そうしている間に家は古くなり、水廻りが痛み、畳は腐り、土間にカビが生えてしまいます。

逆にスムーズに貸してくれる家は、どちらかと言えば「賃貸」でなく「購入」を希望しています。空き家持ち主は遠方に住み、天竜区へ戻る機会は滅多に無く、空き家になった家をどうにかしたい。そのように考えている空き家所有者との交渉は、持ち主と交渉時間やお付き合いできる時間を確保できれば可能性は高いと思います。

古いが安くは住めない

「空き家は家賃が安いのでタダ同然で住める」と雑誌やテレビで暫し紹介されますが、この表現は正しくありません。確かにタダ同然に住める空き家もあります。

しかし駅から離れ僻地であったり、入居する前に改修が必要だったり、維持管理費がかかったりします。

その他地域によって水道やテレビの恊働組合へ加入しなければならず、必ずしも安く住めるわけではありません。私の経験上、中山間地域より街中から少し離れた郊外の空き家なら、安く住むことが出来るかもしれません。少なくとも中山間地域ではタダ同然に住む事は難しいと思います。

お試し住宅の可能性

ではどうすれば良いか?解決方法の1つとして「お試し住宅」があります。お試し住宅とは田舎暮らしを短期間で体験出来る施設です。移住希望者にとって心配なことは田舎の雰囲気に馴染めるか?希望する空き家を見つけられるか?だと思います。

お試し住宅では仮住まいしながら空き家を探す事が可能であり、仮住まいすることにより多くの情報が入ります。また田舎の文化や伝統も確認でき、自分のライフスタイルに合うか否か判断できます。

目的を考える

話しをまとめますと、まず「何の為に移住するのか?」を考えることが最も大切です。お金(家賃)のためか、自然環境のためか、人付き合いのためか、子育てのためか。

移住する際に優先順位を設け、何の為に移住すべきが考えれば悩みが少なくなり、地域や住まいについても選択できるようになると思います。

つちだ
移住は急がず計画的に。選択肢が多過ぎて住まいや地域選びで躊躇してしまいますが、目的を決めて何の為に移住するか?を決めておくことが重要です。次回は迷っている方向けに、移住ノートについて案内します。

ABOUTこの記事をかいた人

民間企業で工業デザインを行なったのち、青年海外協力隊村落開発普及員としてフィリピン共和国レイテ島町役場で街づくりを行なう。 帰国後、地域おこし協力隊として浜松市天竜区で活動。都市部から移住者を斡旋する移住コーディネーターとしても天竜区で活動した。