2016年4月から2019年11月まで浜松市移住コーディネーターとして活動していました。移住コーディネーターとは浜松市と共に他県他市から移住者を呼び込む事を事業として活動しました。
正確な移住件数は把握していませんが、任期中は数百件移住相談を行い、20〜30組移住者を移住させたと思います。
田舎暮らしをサポートする意味
田舎暮らしを行う際、人間関係は都市部に比べ非常に濃くなります。「静かにゆっくり田舎暮らしを行いたい」そのように思っている方へ、地域状況や地域の雰囲気の説明を行いました。
例えば水道。都市部では市が管理する市営水道が主流ですが、中山間地域では簡易水道の方が多い。簡易水道は自治会(集落)ごとに管理するため、沢の水の水道掃除など順番で行う地域が多数あります。
地域のルールを説明しつつ、場合によっては組合加盟費もあるため、事前説明が必ず必要になります。
また、テレビを観る際、屋根の上にアンテを立てれば観れるとは限りません。谷間の集落はテレビの電波が届かず、テレビ組合に加入しなければ観れない地域も多いです。
移住希望者が希望する地域は、地域によってどのような特色があるか説明しつつ、1〜2時間続ける会話の中から移住希望者が移住先に望む一番の理由を見つける事が仕事でした。
地域を案内する
窓口で案内するだけでなく、本気で移住を考える方は車で地域を案内し、地域のキーマンと連絡を取り合い、地域での暮らしや年間行事など確認してもらいました。
また、天竜区内のイベント情報を提供し、積極的に地域の雰囲気を移住前に知ってもらうようにしました。これは現実と理想が離れている場合やミスマッチを防ぐためです。
中山間地域の大抵の地域は移住者を歓迎しますが、移住希望者が思う田舎は華やかなイメージが多いため、実際に地域を回り将来を想像してもらいます。
出張移住相談
毎月1度、有楽町のふるさと回帰支援センターの静岡県デスクにて、浜松DAYとして出張移住相談を行いました。
毎月チラシを作り、地味に宣伝し続けた結果、毎回3〜5件の予約を受けて1日中移住相談する機会を作りました。
有楽町のふるさと回帰支援センターにて移住相談を行い、浜松市を案内し移住に繋がった実績も多数あります。
浜松DAYの取り組みは下手に移住交流会を開催するより効果的であったと感じます。
静岡新聞窓辺の連載
移住コーディネーターとして静岡新聞窓辺の連載(2018年4月〜2018年6月)を行いました。中山間地域の事や若者が地方で地域おこしを行う際に感じた事など忌憚なく執筆したつもりです。
原稿はこちらに掲載しましたのでご覧ください。